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【MMA One Match】正宗蒼士が2階級王者の松下大樹にKO勝利

 3月に行われたMMA One Match大会に続き、今回も激闘として注目を浴びたのは、頭角を現す二人、正宗蒼士と松下大樹の試合。両者が初めてこの舞台で対戦することとなり、強烈なKO劇が起きた。

 

 正宗蒼士は現在までにMMA(総合格闘技)部門の2大会での優勝の他、サブミッション・グラップリング部門も制覇。MMA武道連盟など別団体による大会でも優勝経験がある。またワンマッチ(MMA One Match)の戦績は8戦8勝で無敗、そのうちKOが2勝、TKOが3勝、関節・絞め技による1本勝ちが3勝と全ての試合で相手を完全に沈めている。

 対する松下大樹はMMA部門で2階級を制した王者であり、柔術部門を1回、サブミッション・グラップリング部門を3回優勝。ワンマッチの戦績は9戦8勝1敗、そのうちの7勝を関節技でフィニッシュしている生粋のグラップラー。兄は第3回のワンマッチで正宗と対戦した初代グラップリング王者の松下祐輝。

 1R、両者共に手数が少なく様子を見ながらスタンド勝負が続く展開。正宗は中央に陣取り、細かいジャブで圧力をかける。対し、松下は相手のミスを誘い出そうと深追いせず防御に徹して様子を窺う。

 近距離になると両者は数発打ち合うが、すぐに離れる松下。正宗が追撃で放った右ハイキックが顎を掠めて松下は更に後ろに下がる。

 間合いを図る松下に対し、距離を縮めたい正宗。一進一退の攻防は続き、両者目立ったダメージはないまま時間が過ぎていく。

 1R終了間際、正宗が飛び込み一瞬で距離を詰めて、3連打のコンビネーションから強烈な右ストレートをヒットさせる。次の攻撃を警戒して距離を取った松下から鼻血が見られる。

 2Rになると正宗が果敢に攻める姿勢を見せて、打撃から投げの連携で松下を追い詰める。


 打撃で距離を詰め、四つ組みからの外掛けでテイクダウンを取る正宗。上からの腕十字で松下は腕を伸ばされ極まったかと思われたが、ポジションを変えて上手く脱出した。

 その後、グラウンドでの展開は接戦が続き再びスタンドへ。今度は松下がテイクダウンを狙うが、正宗は一旦離れて打撃で反撃する。

 2R半ば、徐々に距離を詰めてタックルの隙を窺う松下に、正宗の狙いすましたバックスピンキックが炸裂。意識が飛んで仰向けにダウンした松下は立ち上がることができず、レフェリーが試合を止めた。

 試合は手に汗を握るような緊張感に溢れた、総合格闘技ならではの面白さを味わうことができる内容だった。

(記事提供:山本勇作)

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